令和8年9月17日に第2次高市改造内閣が発足しました。高市早苗内閣総理大臣にとって、就任後初めてとなる本格的な内閣改造です。改造を機にあらためて関心が高まっているのが、高市総理の座右の銘と、2026年に描く政権運営のビジョンです。
高市総理は「高い志 広い眼 深い心」という言葉を座右の銘として掲げてきました。政治家としての歩みや、令和8年2月の施政方針演説で示した方針をたどると、その考え方が政策のどこに表れているかが見えてきます。
この記事では、高市総理の経歴と座右の銘の背景を整理したうえで、2026年の政権運営と第2次高市改造内閣が目指す方向性を、公式発表をもとにお伝えします。政治や制度に関心のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
高市早苗内閣総理大臣の歩みと座右の銘
高市早苗内閣総理大臣がどのような歩みを経て第105代内閣総理大臣に就任したのか、そして座右の銘にどのような考え方が込められているのかを、まず確認しておきましょう。
政治家としての歩み
高市総理は奈良県の出身で、神戸大学経営学部を卒業した後、松下幸之助氏が創設した松下政経塾で学びました。
1993年に衆議院議員として初当選し、その後、総務大臣や経済安全保障担当大臣など複数の閣僚職を歴任しています。
令和7年10月に第104代内閣総理大臣に就任し、令和8年2月の衆議院議員総選挙を経て、第105代内閣総理大臣として再び首相の職責を担うことになりました。長年にわたり政策の現場に携わってきた経験が、現在の政権運営の土台になっています。
憲政史上初の女性総理という重み
高市総理は、日本の憲政史上初めて女性として内閣総理大臣に就任した人物です。この点は、政治の歴史においても大きな節目として位置づけられています。
就任にあたっては、女性の活躍推進や多様性の尊重といったテーマにも触れており、駐日女性大使との懇談の場では、性別にとらわれずに実力を発揮できる社会を目指す考えを述べています。こうした姿勢は、後述する座右の銘とも重なる部分があります。
第104代内閣総理大臣としての就任経緯
高市総理が初めて内閣総理大臣に就任したのは令和7年10月のことです。同年10月4日に行われた自由民主党総裁選挙で、高市総理は決選投票の末に女性として初めて自民党総裁に選出されました。
その後、10月21日に臨時国会で首班指名を受け、第104代内閣総理大臣に就任しています。当時は与党が少数与党の状況にあり、日本維新の会との連立という形で政権運営がスタートしました。この経験が、令和8年2月の政権再始動にもつながっています。
松下政経塾で培われた考え方
高市総理が学んだ松下政経塾は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏が設立した人材育成機関です。
高市総理は尊敬する人物として松下幸之助氏と両親を挙げており、若手政治家時代からこの塾での学びを政治活動の基盤としてきました。松下政経塾は、実学を重んじ、現場に足を運んで考えることを大切にしてきた教育機関として知られています。政策を現場感覚とともに考える姿勢は、こうした学びの影響を受けているといえるでしょう。
生年月日:1961年(昭和36年)3月7日
出身:奈良県
学歴:神戸大学経営学部卒業、松下政経塾修了
役職:第104代・第105代内閣総理大臣
- 高市総理は奈良県出身で、神戸大学と松下政経塾で学びました。
- 1993年に衆議院議員として初当選し、複数の閣僚職を経験しています。
- 令和7年10月に第104代、令和8年2月に第105代内閣総理大臣に就任しました。
- 日本の憲政史上、初めての女性内閣総理大臣です。
座右の銘に見る高市総理の考え方
ここまで政治家としての歩みを見てきましたが、次は座右の銘「高い志 広い眼 深い心」にどのような意味が込められているのかを確認していきましょう。
高い志 広い眼 深い心という言葉
座右の銘とは、常に心にとどめておく言葉のことです。高市総理が座右の銘として掲げているのは「高い志 広い眼 深い心」という言葉であり、三つの要素で構成されています。高い目標を持ち続けること、物事を広い視野でとらえること、そして相手の立場を深く思いやることを表す言葉です。
松下政経塾の理念にも通じる内容であり、政治家としての基本姿勢を端的に示した言葉といえるでしょう。選挙の際に公表されるプロフィールでも、一貫してこの言葉が座右の銘として紹介されています。
尊敬する人物との関わり
高市総理は、尊敬する人物として松下幸之助氏と両親を挙げています。松下幸之助氏は、松下政経塾を通じて多くの政治家や経営者を育成した人物です。
両親についても、共働きで自身を育てた存在として、公表しているプロフィールの中で触れられています。座右の銘に込められた考え方の背景には、こうした人物からの影響があるとみられます。
演説の言葉にも表れる姿勢
座右の銘そのものとは別に、高市総理は令和8年2月の施政方針演説の冒頭で「信以て義を行い、義以て命を成す」という言葉を引用しました。
誠実に取り組むことで正しい道筋が生まれ、その道筋を通じて使命を果たしていくという趣旨の言葉です。座右の銘に込められた「高い志」「深い心」という考え方と重なる部分があり、演説全体を貫く姿勢としても位置づけられます。
著書にも表れる一貫した考え方
高市総理は、これまでに国力や経済安全保障をテーマにした著書を複数まとめています。「国力研究 日本列島を、強く豊かに。」や「日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律」といった書名からも、国の基盤を強くするという一貫したテーマが読み取れます。
令和8年の施政方針演説で示された「危機管理投資」や「日本列島を、強く豊かに。」というキャッチフレーズは、こうした以前からの問題意識の延長線上にあるといえるでしょう。座右の銘に込められた「高い志」を、長期にわたって政策研究という形で積み重ねてきた姿勢がうかがえます。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 座右の銘 | 高い志 広い眼 深い心 |
| 尊敬する人物 | 松下幸之助氏、両親 |
| 学びの場 | 松下政経塾 |
- 座右の銘は「高い志 広い眼 深い心」です。
- 尊敬する人物として松下幸之助氏と両親を挙げています。
- 令和8年2月の施政方針演説でも、誠実さを重んじる姿勢を示す言葉を引用しています。
2026年の政権運営と第2次高市改造内閣
座右の銘に込められた考え方を押さえたところで、続いては2026年に入ってからの政権運営の流れと、9月17日に発足した第2次高市改造内閣の背景を見ていきましょう。

令和8年2月の衆議院議員総選挙と政権の再始動
令和8年2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙で、高市総裁が率いる自由民主党は316議席を獲得しました。単独で3分の2を超える議席を得たのは、戦後初めてのことです。
この結果を受けて、2月18日に招集された特別国会で、高市総理はあらためて第105代内閣総理大臣に指名されました。自由民主党と日本維新の会による連立政権も継続しています。
施政方針演説が示した方向性
令和8年2月20日、高市総理は第221回国会で施政方針演説を行いました。演説では「外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力、人材力」という国力の総合的な強化を掲げ、その土台として「責任ある積極財政」を打ち出しています。
演説の締めくくりでは「挑戦しない国に未来はありません」という言葉で、政策実行への姿勢を示しました。
9月17日、内閣改造が行われた背景
令和8年9月17日、高市総理は第2次高市内閣発足後初めてとなる内閣改造を行い、第2次高市改造内閣が発足しました。宮中での認証式を経て正式に発足し、閣僚のうち7人が初入閣、3人が閣僚経験者の再入閣となっています。
官房長官の木原稔氏、外務大臣の茂木敏充氏、財務大臣の片山さつき氏、防衛大臣の小泉進次郎氏など、政権の骨格を担う主要閣僚は留任しました。日本維新の会からは中司宏氏が規制改革担当大臣として初めて入閣しており、自民党と日本維新の会による連立政権が新たな段階に進んだことを示す人事とされています。
閣僚人事の選び方に表れた考え方
新たに閣僚となった顔ぶれを見ると、総務大臣には藤井比早之氏が就き、地域未来戦略担当や副首都整備等推進担当をあわせて担うことになりました。デジタル大臣には古川俊治氏が就任し、AI・デジタル改革推進担当も兼ねています。
今回の人事にあたり、高市総理は自民党所属議員へのアンケートをもとに、当選回数にかかわらず本人の専門知識や課題意識、意欲を確認したうえで閣僚を選んだと説明しています。
あわせて、選挙に強く政策に腰を据えて取り組める点や、外交など継続性が求められる職務での留任も基準としました。従来の派閥のバランスを重視する方法とは異なる進め方であり、記者会見でも旧派閥のバランスなどは全く考慮をしていないと述べています。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 令和8年2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙で自由民主党が316議席を獲得 |
| 令和8年2月18日 | 特別国会で高市総理が第105代内閣総理大臣に指名 |
| 令和8年2月20日 | 第221回国会で施政方針演説 |
| 令和8年9月17日 | 第2次高市改造内閣が発足 |
- 令和8年2月8日の総選挙で自民党が316議席を獲得しました。
- 2月18日に高市総理が第105代内閣総理大臣に指名されました。
- 2月20日の施政方針演説で「責任ある積極財政」を打ち出しました。
- 9月17日に第2次高市改造内閣が発足しました。
決断と挑戦、実行が描く2026年のビジョン
最後に、第2次高市改造内閣が掲げる決断と挑戦、そして実行という方針のもと、2026年にどのような政策が進められようとしているのかを整理します。
責任ある積極財政と危機管理投資
高市総理は、内閣改造の記者会見で「責任ある積極財政」の大方針のもと、「強い経済」の実現に向けた政策を加速させると述べました。
経済安全保障や食料安全保障、エネルギー安全保障などのリスクを最小化する「危機管理投資」と、AIや半導体などの先端技術を育てる「成長投資」を両輪として位置づけています。内閣改造の記者会見では、今年を「責任ある積極財政元年」と位置づける発言もありました。財政出動を行う一方で、債務残高の対GDP比を安定的に引き下げていく方針も示されており、成長と財政の持続可能性の両立が目指されています。
日本成長戦略と地域未来戦略
政権が重視する二つの戦略が「日本成長戦略」と「地域未来戦略」です。日本成長戦略では、量子や航空・宇宙、創薬など17の戦略分野に対し、投資促進や人材育成、規制改革など多角的な支援策を講じるとしています。
地域未来戦略では、地域の特性に応じた産業クラスターの形成を進め、47都道府県のどこに住んでいても安全に生活できる社会を目指すとされています。総務大臣には、地域未来戦略担当と副首都整備等推進担当があわせて発令されました。あわせて、貯蓄から投資への流れを後押しする資産運用立国の取り組みも、国民の安定的な資産形成につなげる施策として位置づけられています。
外交・防衛でめざす方針
外交面では、日米同盟を基軸としながら、自由で開かれたインド太平洋の取り組みを進化させる方針が示されています。
防衛面では、防衛大臣に留任した小泉進次郎氏のもと、年内をめどに国家安全保障戦略など三文書の見直しが進められる予定です。中国については、戦略的互恵関係を包括的に推進しながら、建設的かつ安定的な関係を築いていく方針が一貫して示されています。
暮らしに関わる政策の検討状況
令和8年2月の施政方針演説では、暮らしに直結する施策についても触れられています。いわゆる103万円の壁については、働き控えの解消と手取り増加の観点から178万円に引き上げる方針が示されました。あわせて、教育無償化についても、同年4月からの実施を目指すとしています。
現行制度では、飲食料品に対する消費税は軽減税率の対象となっていますが、検討段階の内容として、2年間限定でゼロ税率とする案が議論されています。
政府は令和8年9月15日に大綱を閣議決定しており、次期国会に関連法案を提出する方針です。税と社会保障の一体改革についても、超党派の国民会議で議論が進められている段階です。制度の詳細や実施時期については、今後の国会審議や首相官邸の発表で確認しておくと安心です。
Q.「責任ある積極財政」とはどのような考え方ですか。
A.戦略的に財政出動を行いながら、債務残高の対GDP比を安定的に引き下げ、財政の持続可能性も両立させる考え方です。
Q.食料品の消費税はいつから下がりますか。
A.2026年9月時点では検討段階です。次期国会に法案が提出される見通しで、正式な実施時期は今後の国会審議で決まります。
- 責任ある積極財政のもと、危機管理投資と成長投資を進める方針です。
- 日本成長戦略と地域未来戦略の二つを柱としています。
- 外交はインド太平洋構想の進化、防衛は三文書の見直しが焦点です。
- 消費税をめぐる制度は、現時点では検討段階にあります。
まとめ
高市早苗内閣総理大臣は、「高い志 広い眼 深い心」という座右の銘を土台に、2026年も「責任ある積極財政」を軸とした政権運営を進めています。
消費税や社会保障をめぐる制度は検討段階の内容を含むため、最新の情報は首相官邸や所管省庁の公式発表で確認しておくと安心です。
今後の国会審議やニュースを追いながら、2026年の政権運営がどのように進んでいくのか、ぜひ引き続き注目してみてください。
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